こんにちは!成均館大学卒業生のまりのす(@marino_dayon)です。
韓国の大学名を知ることは簡単ですが、その大学がどんな制度を持っていて、どんな学習環境が整っているかを知るのは、外国人には少し難しいかもしれません。
でも、何もわからない状態で大学を決めるのも難しいですし、私自身留学前はそうだったからこそ、皆さんにはもっと大学の深いところまで知って大学選びをしてほしいと思っています。
そこで私は、実際に通った成均館大学の、これはいいなと思う学士制度をたくさん紹介することにしました。
まずは成均館大学独特の系列入学について紹介します。
これは入学後を考えて入試の時から考慮しなければいけない制度なので、成均館大学を志望する学生はまず知らないといけない内容です。
この制度の基本知識から、私がこの制度をおすすめする理由まで詳しく説明します✨
目次
系列入学とは?
成均館大学の系列入学とは、1年次に系列に入学した後、2年次に各系列に所属する学科から専攻を決めることです。
例えば、英文学科を専攻したい場合は入学時に人文科学系列へ入学し、2年次に英文学科を選択。メディアコミュニケーション学科を専攻したい場合は1年次に社会科学系列を選択し、2年次にメディアコミュニケーション学科を選択します。
但し、全ての学部が系列入学となっているのではなく、例外の学科、つまりは入学時に専攻を決める学科もたくさんあります。
例えば経営学科や、芸術大学に所属する映像学科や演技芸術学科、衣装学科などは入学時に専攻が確定することになり、2年次の専攻選択はありません。
以下の表は成均館大学の新入学募集要項に掲載されている募集単位表です。
赤で囲ったものが系列別募集、青で囲ったものが学科単位での募集となります。
入学申請をする際はこの表の太文字の中から志望系列もしくは学科を選択することになります。
2年の専攻選択では、自身の所属する系列の中から学科を選択するため、別系列に所属する学科は選択できません。
そのため入学申請時には学科は決めなくても、系列は必ず決めておかねばなりません。
系列入学のメリット
系列別で入学する大学は少なく、成均館大学の独特な制度と言えるのですが、筆者はこの制度がとても気に入っていて推しまくっています(笑) その理由がこちらです。
自分に合った専攻選択ができる
系列入学の最大のメリットはこれだと思います。
皆さんは大学で学びたい!!と思う専攻分野は決まっていますか?
理系か文系かは決まっていても、「自分が大学で何を勉強するべきなのか、いまいちよくわからない」という学生も多いと思います。
この系列入学はそんな学生のためにある制度で、1年次に教養科目を受講し、1年をかけて自分の関心分野を探すことができるのです。
1年の教養科目には各学部の入門授業が用意されています。
例えば言語学入門や社会学入門、心理学入門などです。
全て1年生向けに開設されている授業で、各専攻の基礎となる内容を学びます。担当の教授も各専攻所属の教授なので、各学科の雰囲気も知ることができます。
ちなみに教養授業は系列を越えて受講することが可能なので、2年次から選択可能な複数専攻に備えて、他学科の入門授業を受講するのも良いかもしれません。
教養科目の入門授業はもちろん、1年次には各学科の説明会も行われるので、先輩や教授の話を聞いたりしながら専攻選択ができます。そのため、入学時に希望していた学科と違う学科を選択する学生もたくさんいますよ。
まりのす
専攻授業に備えることができる
系列別で入学した学生は、1年の間は教養科目のみ履修します。
その中には学校側が指定した必須科目があり、レポートの書き方や発表の仕方などなど、難しい専攻分野の学習の前に大学で勉強する上で必要な基本スキルを学ぶ授業を履修することになっています。
また外国人留学生は特別に、一部の授業では外国人専用クラスが用意されていて、1年次に必須科目として受講するようにカリキュラムが組まれています。
この授業をISC(韓国語集中)プログラムといい、韓国語を母語としない学生の理解度に合わせて授業を進めるだけでなく、学校から指定された授業を受けるだけで2年次の専攻選択に必須な教科を履修することができます。
比較的新しいプログラムですが、成均館大学の外国人留学生の間ではかなり評判が良いようです。
様々な学部の学生と交流しやすい
成均館大学は系列内でLC(Lerning Community:自律的学習共同体)という制度を導入しており、これは同じ系列に入学した学生を20人程度のグループに分け、教養科目を一緒に履修させる制度です。
中学高校のクラスのように1年を通して同じ授業を受けるので友達になりやすく、また1年の間は系列が同じでも、2年次にそれぞれ専攻が変わるので、大学在学中に学科を越えて友達を作りやすくなっています。
筆者も在学中、1年の間はLCで一緒にご飯を食べに行ったりしましたし、3、4年になってもLCで顔見知りになった友達とはキャンパス内で会うと挨拶する仲にもなりました。
系列入学のデメリット
系列入学という制度が大学生活に大きな影響を与えるほどのデメリットがあるとは思いませんが、あげるとしたら以下の3つがあると思います。
自分の希望する学科を選択できないかもしれない
2年次の専攻選択は、1年次の成績優秀者が優先となります。
そのため必ずしも自身が希望する学科を選択できないかもしれませんが、外国人留学生は韓国人学生とは別枠で選択するため、本当によっぽど成績が悪くない限りは希望する学科の選択が可能です。
また、万が一希望する学科を選択できなくても、成均館大学は複数専攻制度が充実しているため、本来希望する学科を複数専攻することによって主専攻と同じように学習が可能です。
あれもこれも勉強したい学生に!成均館大学の充実した複数専攻制度入試時に系列の選択を間違えると希望する学部を選択できない
2年次の学科専攻は自身が所属する系列(単科大学)の学科のみ専攻可能なため、入学時に系列の選択を間違えると、希望する学科を専攻できないかもしれません。
しかしこれに関しては他大学の専攻選択でも同じことが言えるので、志願者本人が選択を間違えないように注意するしかありません。
また先ほども紹介したように、成均館大学は複数専攻制度が充実しているため、2年次から他系列の学科を複数専攻するというのも可能です。
専攻授業は2年から始まるため、専門分野の学習の開始が遅い
学科入学する学科は1年から専攻授業が聞けるのに対し、系列入学をすると2年次から専攻授業の履修が可能です。
入学時からすでに志望学科が決まっている人には、2年次まで専攻の勉強を待たなくてはいけないため、少し不便に感じることもあると思います。
まとめ
韓国の大学に入学を希望する学生の相談を受けると、多くの学生が学科専攻に悩んでいると言います。
成均館大学の系列入学は、そんな学生たちが、それぞれの専門分野を少しずつかじってから、自身の関心分野を探すことができる制度です。
テキトーに学科を決める前に、この制度を利用してみるのはいかがでしょうか。
- 入学時に系列ごとに入学し、2年次に学科選択をする制度を系列入学という。
- 1年次に各学科の入門授業を受講し、自身の関心分野を見つけてから専攻選択できるメリットがある。
- 専攻分野の学習の開始が遅くなったり、希望する学科が選べなるなどのデメリットがあるが、複数専攻制度を利用すれば希望する学科の学習は可能。
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