あれもこれも勉強したい学生に!成均館大学の充実した複数専攻制度

こんにちは!成均館大学卒業生のまりのす(@marino_dayon)です。

今回は成均館大学の複数専攻制度について紹介します。

私は成均館大学にしか通っていないのでこの制度が当たり前のものだと思っていたのですが、他大学の話を聞くとそうではないようで🧐🧐成大の複数専攻が学生にとってかなり有益なものだと感じました。

実際に筆者も在学中に利用し、いろんな場面で助けられた制度でもあるので、詳しく解説していきます!

※この記事は2019年・2020年の学士制度案内書を基に作成しており、今後変更される場合もあります。

複数専攻・副専攻とは?

韓国の大学では、主専攻とその他の学科を同時に専攻することを一般的に複数専攻や副専攻、ダブルメジャーなどと呼びます。

名前や制度は大学によっても異なるのですが、ほとんどの場合は以下のように呼び分けられているようです。

  • 複数専攻:2つの学科を同時に履修し、学位取得が可能
  • 副専攻:2つの学科を履修できるが、主専攻のみ学位取得が可能
参考 다전공·심화전공·연계전공·융합전공·자기설계전공…이게 다 뭐죠?조선에듀

制度の呼び方や細かい規定は大学によって異なるので、各大学の学士制度を確認してください。

大学内の授業は学科の枠を超えて受講が可能です。
例えば経営学科所属の学生でも、英文科の授業を受講することができます。
しかし、ただ授業を履修するだけでは英文学科を専攻することにはなりませんし、専攻していない学科の授業の学点(単位)はその他や教養の学点として計算されます。
他学科の授業を主専攻と同時に受講し、さらにその専攻分野で学位を取得するために複数専攻をすることになります。

基本的に複数(副)専攻は学生自身が申請しなければ認定されないため、授業を履修するだけでは学位は授与されません。
複数(副)専攻を希望する場合は必ず決められた期間に申請しましょう。

ほとんどの大学ではこのように主専攻以外の学科も同時に専攻することができ、単位数に応じて学位が授与されます。
しかし、主専攻と副専攻の両方で学位をもらうためには、卒業までに取得しなければいけない学点(単位)が増えてしまったり、連系専攻は学位がもらえなかったりします。

中には卒業までに2つ以上の学科を専攻することが必須となっているにも関わらず、卒業までに取得しなければいけない学点も増えてしまい、学業の負担が多い学校もあるようです。

 

成均館大学の複数専攻・深化型複数専攻・連系専攻

成均館大学の複数専攻制度は複数専攻と深化型複数専攻の2つがあり、連系専攻も複数専攻もしくは深化型複数専攻として専攻が可能です。

  • 複数専攻:主専攻に加えて2つまで別の学科を専攻できる制度。
  • 深化型複数専攻:複数専攻をしている学生で、各学科の専門性を向上させるため、各学科の学点分配で核心授業の必須取得学点を増やす制度。
核心授業とは?
成大の各学科の授業は教育的・学問的水準によって専攻核心と専攻一般の2つに区分されます。卒業条件として指定されている専攻科目の必須学点数の中でも、専攻核心と専攻一般のそれぞれの必須点数が決まっていて、それに合わせて履修する必要があります。
連系専攻とは?
連系専攻とは、第一専攻として専攻できない学科で、複数(副)専攻として専攻するか、授業履修のみ可能な学科のことです。各学科のさらに深い内容を扱う学科や、異なる学科同士が融合して作られた学科があります。
ちなみに成均館大学の連系専攻は以下のものがあり、これに加え、外国人専用の連系専攻として韓国学連系専攻があります。

 

成均館大の複数専攻の特徴

成均館大学では複数専攻制度が充実していることが学生の間でも評価を受けており、利用する学生が多いです。
その理由は以下の特徴により、学生の負担が少ないことにあります。

第3専攻まで選択が可能で、卒業までに必要な総合学点数が増えない

成大の複数専攻は同時に3つまで申請が可能。
しかも、卒業までに取得しなければいけない総合学点数が増えません。

例えば、卒業までに総合120点を取得しなければいけない場合、1学科のみ専攻しても120点、2学科専攻しても120点、3学科専攻しても120点のままです。
変わるのはその内訳で、2学科以上専攻すると、主専攻と教養科目の必須学点が減り、代わりに副専攻の必須学点が増える形になっています。

こちらの表は入学時に受け取る学士制度案内に掲載されている表ですが、このように修了学点に変更なく、専攻内の必須学点のみ変動します。

卒業時に全ての専攻で学位が取得できる(卒業証書に記載可能)

成均館大学の複数専攻制度では、第一専攻(主専攻)、第二専攻、第三専攻に関係なく、全ての専攻で学位が取得できます。

こちらは筆者の卒業証書。
私は第一専攻は新聞放送学科(現・メディアコミュニケーション学科)、第二専攻で韓国学を専攻したので、韓国学の学位も取得しました。

連系専攻の授業では主専攻の単位と重複して単位取得できる授業もある

連系専攻はその学科専用の授業もありますが、様々な学科が融合してできた学科でもあるため、関連する学科の授業も含まれています。
そのため、連系専攻にも含まれている主専攻の学科の授業を履修すれば、連系専攻と主専攻の両方で学点が認定されます。

例えば、メディアコミュニケーション学科の学生がグローバル文化コンテンツ連系専攻を複数専攻した場合、グローバル文化コンテンツ連系専攻に含まれるメディアコミュニケーション学科の3学点分の授業を履修した場合、メディアコミュニケーション学科でも3点、グローバル文化コンテンツ連系専攻でも3点が認定され、合計で6点分が認定されることになります。

重複認定は最大点数が決まっているので注意が必要ですが、1つの授業を聞くだけで6点ももらえるのはすごくありがたいです・・!

複数専攻のメリット

以上であげた特徴も複数専攻のメリットではありますが、この制度を利用するメリットは以下があります。

主専攻の他に興味のある分野の学習が可能

大学で開設されている授業は所属学科に関わらず受講が可能です。
しかし、卒業までに聞ける授業数は限られており、その中でも卒業必須科目や教養必須科目などが決められているため、自由になんでも受講できるわけではありません。

でも学点埋めに受講してみたら意外と面白く、この分野をもっと勉強してみたい・・・
そんな時のために複数専攻があります。

複数専攻を申請すれば興味のある専攻の授業をさらに聞くことができ、さらに卒業時には学位も取得できてしまいます。

入学時に系列選択を間違えても、複数専攻として学習が可能

成均館大学は一部で系列募集を行っており、2年次の専攻選択の際は系列内の学科に限り選択可能です。

学科選択に悩んでいる学生へ、成均館大学の系列入学がおすすめです!

しかし合格発表後や入学後に、やっぱり違う学科の勉強したいな・・・なんてこともありますよね。
そんな時も複数専攻制度を使えば主専攻と同じように別学科の勉強も可能になります。

転科などの方法もありますが、外国人学生は少し難しいので、複数専攻がおすすめです。

各専攻の関心分野のみ学習が可能

成均館大学の各学科の学習範囲は広めで、様々な領域が集まって1つの学科となっています。
各領域で授業が開設されていますが、その数も限りがあるため、専攻の必須取得学点を埋めるためにはほぼ全ての領域で授業を選択しなければいけません。

つまり、学科内の興味のない領域でも学点を埋めるために受講しなければいけないのですが、複数専攻をすれば、主専攻の必須学点が減り、その分他に興味のある学科を受講することができるのです。

例えば私が所属していた新聞放送学科(現・メディアコミュニケーション学科)は報道・広報(PR)・コミュニケーション・ニューメディア等の領域が集まっています。私はこの中で報道とコミュニケーションに興味関心はあっても、ニューメディアの授業は受講したいという気持ちはあまり湧きませんでした。なので韓国学連系専攻を複数専攻し、ニューメディアの授業を受ける代わりに、韓国の文化や歴史に関する授業を受講しました。

自分の主専攻とはいえ、意外と興味をそそられない授業は多いものです😅😅
また評判の悪い教授の授業なんかも無理して聞く必要はないので、その分聞きたい授業を聞けるのはいい制度ですよね。

 

専攻と第2専攻の分野を掛け合わせ、さらに発展した学習が可能

大学の学科はそれぞれ独立しているものではなく、いろんな学科が、特に同じ系列内で密接に関わっています。
例えば社会科学系列の学科ではほとんどの授業で心理学や統計学の理論が影響しており、経営大学内で統計学科が独立開設しているのにも関わらず、社会科学系列内の授業として統計学があります。

学科が異なるからといって全く関係ないのではなく、むしろ与える影響が大きいため、他分野の理解が深ければ深いほど、主専攻の理解が深まるのです。

また専攻分野への理解が深まるだけでなく、異なる学問が合わさると新しい分野の発展にも繋がります。

特に心理学科の学生は複数専攻する学生が多い印象です。
産業心理学、社会心理学、スポーツ心理学、児童心理学・・・などなど、心理学はほぼ全ての分野で応用が可能な学問なので、心理学と他学科を同時に専攻する学生が多いようです。

 

複数専攻のデメリット

成均館大学の複数専攻は必須ではなく、特に興味がなければ利用する必要はありません。
また途中で撤回することも可能で、その場合すでに履修した学点は専攻ではなくその他として計算が可能です。

そのため特にデメリットとなるものはありませんが、あげるとすれば学点管理が少し面倒になるだけです。

学校のポータルサイトを利用すれば、すでに取得した学点と残りの学点を自動で計算してくれるページもあるので、心配しなくても大丈夫です😊

 

複数専攻の申請は忘れずに!

先にも少し記載しましたが、複数専攻は申請しなければ認められません。

申請期間は決められているので、学士日程を必ず確認し、忘れないように申請しましょう。

また複数専攻の申請には取得学点の条件や、一部複数専攻できない学科があるので、その確認もお忘れなく。

 

まとめ

以前学科を決められない学生に成大の系列入学をおすすめしましたが、成大の複数専攻を利用すれば、専攻するか悩んだ学科も諦めずに専攻でき、4年間で様々な分野の学習が負担なく可能です。

もちろん外国人留学生もこの制度を利用することができるので、ぜひ学科選択の参考にしてください😊

まとめ
  • 複数専攻制度は主専攻と同時に複数の学科を専攻できる制度。
  • 成均館大学の複数専攻制度では最大2つまで複数専攻が可能で、卒業に必要な学点数は増えず、卒業時には全ての学科で学位が授与される
  • 連系専攻も複数専攻が可能で、主専攻と同時に学点認定される授業もある。
  • 主専攻の他に関心のある分野を学習でき、さらに深く、発展した学習が可能。

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