成均館大学の外国人専用学科、韓国学とは!?

こんにちは!成均館大学卒業生のまりのす(@marino_dayon)です。

近年、韓国の大学では外国人留学生を多く受け入れようと、外国人専用の学科を新設する動きが多く見られます。
延世大学のグローバル人材学科や、韓国外国語大学のKFL学科がそれにあたります。

成均館大学も実は外国人専用の専攻学科があります!
それが、韓国学です。

今回はこの韓国学について紹介します✨

韓国学連系専攻とは?

成均館大学の韓国学連携専攻では、韓国語や韓国文化、そして韓国の歴史について幅広く勉強する学科です。

韓国の企業が求める、韓国社会に対する知識やノウハウを持った外国人人材を養成するために開設されました。

韓国学は連系専攻のため主専攻としては選択できず、複数(第二)専攻としてのみ専攻が可能です。
あくまで韓国社会に精通した各分野の専門家を養うことが目的のため、韓国学のみを選考することはできません。
卒業時にはもちろん韓国学でも学位取得が可能で、学位名は文学士(문학사)になります。

連系専攻とは?
連系専攻とは、第一専攻として専攻できない学科で、複数(副)専攻として専攻するか、授業履修のみ可能な学科のことです。各学科のさらに深い内容を扱う学科や、異なる学科同士が融合して作られた学科があります。
ちなみに成均館大学の連系専攻は以下のものがあり、これに加え、外国人専用の連系専攻として韓国学連系専攻があります。

成均館大学の複数専攻についてはこちらの記事で詳しく説明しているので、合わせてお読みください。

あれもこれも勉強したい学生に!成均館大学の充実した複数専攻制度

韓国学が開設された目的には、外国人学生の修学援助もあります。
一般の専攻だけでは単位取得が難しく、成績が低いと学校から警告を受けてしまい(2回受けると除籍💦)、なかなか卒業できない外国人学生もいます。
そんな学生たちが単位を取得でき、かつ韓国に対する理解を深められるよう、この学科が開設されました。

この学科の特徴

外国人専用

韓国学連系専攻は外国人専用の学科です。
韓国人学生は履修できず、授業は外国人の学部生と交換留学生だけが履修可能です。

授業は韓国語か英語、少ないですが中国語で行われるものもあります。
特に英語で行われる授業には交換留学生も多く、多国籍な環境で学習できるのも特徴です。

チームごとの現地学習も多いので異文化交流もできます!

学術院運営の質の高い教育

授業は外国人学生向けですが、決してレベルが低いわけではありません。
他大学から教授や講師を招いて開設される授業もあり、中には外国人相手に授業をするのは初めての教授もいたりと、授業内容は一般の専攻と同じくらい詰まっています。

また2017年からは成均館大学の研究機関である東アジア学術院がこの学科を運営しています。
この学術院は大学院の東アジア学科を運営しているところで、学士としての韓国学での学びが、修士での学びに続くようなカリキュラムになっています。

私は東アジア学術院で運営される前に履修していたのですが、運営が変わってすぐ後輩から「韓国学の授業が難しくなった😫」と連絡が来ましたw

まりのす

他学科との連系授業が多い

韓国学はもともと儒学科、政治外交学科、経営学科、経済学科、社会学科などなど、様々な学科が参加して作られた学部です。
各学科と韓国学が合わさってできた韓国学専用の授業もありますが、各学科の一部の授業が韓国学として履修可能な連携授業になっていて、主専攻の授業であれば韓国学と両方で学点認定されます。

つまり、もし社会学科所属の外国人学生が、韓国学に含まれる経営学科の授業を履修すれば、それは韓国学の単位として認められます。
また、もし韓国学に含まれる社会学科の授業であれば、韓国学と社会学科の両方で単位認定がされます(点数制限あり)。
その授業が3学点であれば、韓国学で3点+社会学科で3点=合計6点も認定されるのです。

しかしこれらの授業は各学部所属の一般授業であるため、外国人専用ではなく、他学科の学生が履修するには少し難しい授業もあります。。

 

韓国学の授業を紹介!

開設される授業は学期ごとに異なり、同じ授業でも教授が変われば内容も変わるのであくまで参考にしてくださいね。

韓国の歴史と文化

授業の名前の通り韓国の歴史と文化について学ぶ授業です。
私が履修した教授は文化人類学の教授だったため、歴史的な出来事を見ていくのではなく、文化相対主義や自文化中心主義などの文化人類学上の主義・思想を学んだ上で、過去に起こった出来事が韓国人の思想や文化に与えた影響などを学びました。

例えば、”日本の植民地支配に対する韓国とその他の東アジア諸国の意見の違いとその原因について”も授業で取り扱いました。
なぜ韓国は日本に対して憎悪の感情を抱くのか?に対する考察はとても興味深く聞き入りました。

外国人学生向けの韓国の歴史の授業は韓国学だけでなく一般教養でも開設してあり、私はどちらも履修したのですが、教養の授業は歴史の教科書に沿って出来事だけを学んでいく反面、韓国学の授業は文化を絡めた別の視点で歴史を見ていくのが面白かったです。

Introduction to Korean Cinema

韓国の映画、特に韓国の社会問題を扱った映画を見て討論する授業です。

社会問題を扱っているので、ラブコメやアクションなどの明るい映画を見ることはなく😂
全部暗く、重い映画ばかりでした。。

主に韓国映画界の巨匠と言われる監督の作品を見るのですが、アカデミー賞受賞で話題のポン・ジュノ監督の「母なる証明」、イ・チャンドン監督の「オアシス」等を見ました。
授業時間が限られているため全ての映画は見れませんが、「お嬢さん」で有名なパク・チャヌク監督やいろいろ話題なキム・ギドク監督の作品も紹介されました。

発表課題では様々な社会問題をテーマに各国の映画比較を行いました。
私のチームは自然災害に関する映画を取り扱いましたが、他のチームは慰安婦問題を扱うチームが多かったです。

韓国の家族文化

韓国社会と家族に関する授業は韓国学専用の授業もありますが、ここで紹介するのは消費者家族学科の授業です。
韓国学として学点認定されましたが、授業は韓国人学生と一緒に聞く授業です。

この授業では韓国の家族の特徴、家族という共同体としての過ごし方や上下関係などを学びます。

授業内容に関しては理論等が登場するわけでもなく、正直新しい学びはあまり得られなかったのですが😅
授業時間に一度、学校内の茶室でお茶をいただいたことがあって、それまで存在すら知らなかった学校の茶室に行けたことと、お茶と一緒にいただいた松餅(송편)が美味しく、たくさん食べた思い出があります(笑)

まとめ

成均館大学では第一専攻として専門分野を学びながら、第二専攻で韓国学を専攻すると、専門性も身につけながら韓国についても理解を深めることができます。

学びたいことは別にあるけど、韓国に留学したからには韓国についてもっと知りたい!という学生におすすめです✨

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