夏休み・冬休み中にも授業を聞ける！？韓国の大学の「季節学期」を紹介します✨

こんにちは、おうちコリア留学スタッフです！

みなさんは韓国の大学に「季節学期」なるものが存在することをご存知でしょうか？
日本では馴染みのない言葉でピンとこない方もいるかもしれません。

「季節学期」とは簡単にいうと夏休みや冬休みに開講される授業のことです。

「休みの間にも授業を聞くの！？」と思われるかもしれませんが、実際に多くの韓国人学生がこの「季節学期」を受講するんです！

そこで今回は韓国の大学の「季節学期」についてご紹介していきます✨

1.季節学期（계절학기）とは

季節学期は通常学期以外の休み期間中に開設される講義です。

通常学期に払う登録金とは別に季節学期を受講するための登録金を払い、自分の受講したい科目を受講申請して授業を聞き、テストを受け単位を取得することができます。

単位数は大抵6〜８単位以内と決められており、授業を一つ（３単位）だけ受講する学生が多いです。

また、季節学期は通常3週間〜4週間という短い期間内で開講されるため、1週間に3日、多い場合は5日授業を聞く必要があるためかなりハードなスケジュールとなります（泣）多くの大学では通常学期が終講するとすぐに季節学期が始まるため、季節学期を受講する場合は夏休みもしくは冬休みが他の人よりも遅くにスタートします。

2.季節学期を受講する理由

貴重な休みを返上してまで学校に通い授業を聞く理由、気になりますよね？

理由は人により様々ですが、多くの場合は

F単位、再受講、複数専攻、専科、編入学などの理由で卒業単位を満たせなかったから
早期卒業するため
4年生で就職活動に集中するため
休みの期間を有意義に過ごすため

といった理由により季節学期を受講します。

韓国人学生の意識の高さが窺えますよね？☺

3.登録金(受講料)はいくら？

登録金(受講料)は単位あたりで決められています。

国立大学：２〜３万ウォン/１単位

私立大学：５〜１０万ウォン/１単位

※大学によっても差がありますので平均はこのぐらいとお考えいただければと思います。

３単位の授業を一つ受講する場合は国立大学の場合１０万ウォン程度、私立大学の場合２０万ウォン程度必要になってきます。

ソウル大学の場合は３単位の授業を一つ受講する場合、約１２万ウォンの受講料が必要でした！

4.どんな授業がある？

季節学期に開講される授業数は通常学期に開講される授業数よりも少なく、専攻授業よりは教養授業が多く開講されます。

また、季節学期のみに開講される授業はほとんどなく基本的には正規学期に開講されている授業の一部が季節学期にも開講されます！

多くの授業は開講の有無が変動的ですが、大学英語や大学作文といった教養必修は毎季節学期ごとに開講されるので、季節学期を利用して教養必修の単位を取得する学生が多いです！

参考までにソウル大学では2022年夏学期に297個もの講義が開かれるそうです。

5.申請方法は？

季節学期の場合も授業を聞くためには通常学期と同様に”受講申請”をする必要があります。

受講申請は季節学期が開講する約1ヶ月半前に早い者勝ちで行います。季節学期の場合は授業数が少ない分人気授業に多くの人が集中し、正規学期よりも競争が激しいのではないかとも言われています。

6.通常学期との違い

季節学期を通常学期と比較した際に最も大きな違いは開講期間です。

最初にも述べた通り季節学期は最短3週間〜最長6週間で開講されます。通常学期では１５週程度かける進度をこの短い期間内に完結させなければならないため、１回の授業時間も長くなり1週間の授業回数も増えます。また、短い期間ということもあり中間試験を設けない授業が多いため、期末試験１回の負担がとても大きいという点で通常学期と大きく異なります。

通常学期よりも進度が早いため限られた時間の中で課題を仕上げ試験勉強をしなくてはならず、一度遅れを取ってしまうと成績が下がってしまうというデメリットもある反面、進度にしっかりとついていければむしろ良い成績を取りやすいというメリットが存在します！