こんにちは!あかりんです🍎
今回は成均館大学に在学中である私が、昨年1年間受講した成均館大学の外国人専用『ISC課程』について詳しく掘り下げて行きたいと思います✨
ISC課程があるのは知っているけど、「実際にどういった勉強をするの?」と気になっている方が多いのではないでしょうか?!
そんな方々は要チェックです!!!
目次
ISC課程とは?
外国人新入生全員を対象に大学韓国語能力向上を通して学業能力向上を目標とする外国人専用の韓国語集中教養課程です。
ISC課程の受講を望まない場合はTOPIK6級取得者に限り、事前に担当の先生と相談の上、韓国人学生と同様の一般授業も受けられます。ですが、奨学金を狙っていたり優秀な成績を取得するために外国人学生はほとんどISC課程を受講しているようです🤔
ISC課程の科目は学校側から自動的にクラスが配置されますので、受講申請する必要はありません。
1学期は人文系列・社会系列・経営学科・芸術大に関係なく、ごちゃ混ぜにクラスが分けられます!
一方で2学期は系列生の場合、学科選択が目の前に迫ってきますので系列・学科ごとにクラス分けされます。
※成均館大学の入学形態についてはこちらの記事をご参照ください👇
学科選択に悩んでいる学生へ、成均館大学の系列入学がおすすめです!ISC課程では何を学ぶのか?
ISC課程では1学期に7科目、2学期に6科目を受講することになります。
教材は成均館大学の出版部が独自で制作した教材を使用します📕📘
👈ちなみにこれらの教材はISC課程の授業をしてくださる教授らが直接作成したものになります❗️
1学期の科目
・意思疎通1:読解。各学問の入門編や韓国における社会問題などを扱っている文章を元に読解力を高める。
・意思疎通2:聴解。意思疎通1と同様のテーマで学術的な聴解力を鍛える。
・発表と討論:良いPPTの作成方法から発表時の望ましい服装まで、発表する上で大切な事を実践を通して学ぶ。
・創意と事由の基礎:作文。大学でのレポートの作成方法を実践を通して学ぶ。
・韓国文化と言語:文法。主に文語体の表現や外国人学生が間違えやすい表現などを正しく学ぶ。
・韓国文化の理解:日中韓の文化比較を通して韓国文化を理解する。唯一ISCの教授ではなく、儒学大の教授が担当。
・韓国生活の案内及び進路指導:受講申請の方法から単位の管理方法、学園祭の事まで学校全般について教えてもらえる授業。
2学期の科目
・意思疎通3:読解。1学期の’意思疎通1’の延長。1学期に比べて内容が難しく、文章も長くなる。
・意思疎通4:聴解。1学期の’意思疎通2’の延長。1学期に比べて内容が難しく、長くなる。
・発表と討議:1学期の’発表と討論’の延長。前学期に比べてPPT制作や発表が多くなる。
・思考と表現:作文。本格的にレポート作成に取り掛かる。
・韓国社会とメディア:主に韓国の社会問題を中心に読解、聴解、作文、文法、語彙、発表の全ての領域を満たす科目。
・韓国歴史の理解:古朝鮮から現在の文在寅大統領まで、韓国で大学に通うなら知っておかないといけない最低限の韓国史を広く浅く学ぶ。
※緑下線の科目はISCの扱いではありませんがISC同様に扱われている科目です。
※科目名や内容は年度によって変更される場合があります。
あかりん
ISC課程の単位の仕組み
少し本格的なお話になってしまいますが
成均館大学全体的に卒業条件として満たす必要のある教養領域があるのですが、ISC課程が関わってくるのが重点教養と均衡教養というものになります。
系列生の場合、2年生進入時に重点教養が20単位必要なのですが、ISC課程を受講して履修した事になるのは18単位になります。つまり、残りの2単位は1年生のうちに、自ら重点教養の科目を受講申請する必要があります。
あかりん
また、均衡教養の場合はISC課程受講で9単位を履修したことになるのですが、卒業条件として残り9単位が必要になってきます。こちらも重点教養と同様に自ら受講申請をして授業を聞かなければなりません。
あかりん
ISC課程のメリットとデメリット
1年間、授業を受けてみて率直に感じたメリットとデメリットを整理してみました!
メリット
・大学で必要な学術的韓国語を学べる
・韓国語高級レベルでも今まで曖昧にしていた部分などを確実に学んで復習できる
・韓国の大学の雰囲気や生活に慣れる時間が与えられる
・いきなり韓国人学生に混ざらないので成績面での安心感がある
・奨学金が取りやすい
・外国人の友達が出来る
デメリット
・TOPIK6級取得者には少し物足りない可能性あり
・語学堂の延長線な感じが強い
・ほとんどの科目で毎回必ずと言っても良いほど課題が出る
・教材の内容が過去の外国人学生の間違いなどを参考に制作されている為、外国人学生の約80%近くを占めている中国人学生向けになっていて戸惑う
・同じ科目であるにも関わらず、教授によって授業のレベルと内容の違いが激しすぎる事も
・韓国人学生と交わる機会が少ない
ISC課程以外で外国人学生だけに適用される制度
ISC課程以外でも外国人ならではの制度や決まりがいくつかあるのでご紹介します!
① 韓国人学生は卒業条件として外国語の授業(主に英語)を必須で受講しないと卒業できないのですが、外国人学生は免除されます。つまり英語の授業を必須で聞く必要がありません!!
② 外国人専用の科目が幾つかあります。
- 先程言及した“重点教養”に含まれる2単位の科目として学期中には『韓国語媒体読解』『韓国語文書作成』/ 季節学期では『談話と言語』という科目を受講出来ます。
- “均衡教養”に含まれる『文学入門』・『心理学入門』・『経済学入門』は各学科の教授が韓国人学生と同じ内容の授業を少し優しめの韓国語で授業を行ってくださいます。
→これらの科目は外国人専用なので良い成績が狙いやすく、多くの外国人学生が受講を希望します。
③ 系列生の場合、TOPIK6級取得者でありながら、評定平均3.5以上の場合に学科新入優先要件が与えられます。“メディアコミュニケーション学科”などの人気学科の場合は優先が獲得出来なければ専攻できない可能性が高いです😂
感想&まとめ
少し残念だなと思うのは、韓国語上級学生に合わせた授業をするクラスもあれば、語学堂4級程度の授業をするクラスもある点です。課題の量や難易度もクラスによって様々です。せっかく大学に来たのに簡単な授業を聞く時間がもったいないなと思ってしまった事がありました。
私自身、TOPIK6級を取得してから入学しているので物足りない感がなかったと言えば嘘になってしまいますが、6級があれども初めて聞く単語は出てくるし、テストではなかなか満点を取ることは出来ません💧
しかも上には上がいて、幼い頃から韓国で暮らしてきた韓国語ほぼネイティブの中国人学生もちらほらいるので、自分の韓国語がまだまだなと実感しました😓
結果的に私は成均館大学でISC課程を履修する事で、2年生からの準備を万全に出来てよかったなと思います😊
皆さんも是非一緒に、成均館大学で勉強しませんか〜?😉💖
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