皆さんこんにちは、おうちコリア留学スタッフです🌸
私は現在、東国大学一般大学院(修士課程)国語国文学科で韓国語教育を専攻しています。
簡単にいうと「外国人に韓国語を教えるための専門知識を積む学科」で、卒業すると韓国語教員資格2級を取得できます✨
今回は、韓国語教育専攻の院生はどのような勉強をしながら留学生活を送っているのかをお届けします!
目次
院生の1週間
前学期の時間割をベースに1週間の流れを紹介します!
時間割と科目の詳細はこちら💁♀️
・국어학이론연구(国語学理論研究)
基礎的な国語学理論について理解する
・한국어교재론연구(韓国語教材論研究)
韓国語教育での教材の意味と機能を理解し、教材の活用及び製作のための基礎を固めて教材関連の研究を進める
・한국어교육학연구(韓国語教育学研究)
韓国語教育の基本的な理論を理解し、韓国語教育についての基本的知識と技術を習得する
・한국어단어의이해(韓国語単語の理解)
韓国語の単語の構造と形成原理、単語の種類について知る
・외국어로서의한국어교육(外国語としての韓国語教育)
韓国語教育学の細部領域を内容的側面(発音、語彙、文法、文化)と機能的側面(会話、聞き取り、読解、書き取り)、評価に分けて各領域の主要な内容について理解を深める
「あれ、休み多くない🤔?」と思われた方もいらっしゃると思います。
この学期は授業が1日に2コマあったりもしたので、学校に行く日自体は3日だけでした。
授業は1コマ3時間(休憩あり!!)で、基本的には学期あたり3コマ(9単位)を履修します。
しかし、私は日本の大学での専攻(歴史)と現在の専攻(教育)が異なるので、追加で授業を受けなければなりません。
いわゆる「선수과목」と呼ばれるもので、卒業単位(24単位)とは別に9単位必要です。
この学期は専攻科目の上限3コマ+선수과목の上限2コマの計5コマを履修したんですが…
やばかったです本当に。
どれぐらいやばいかと言いますと、課題・発表・テストが5科目分一気にやってきます…
日々の課題はテキスト20ページを要約、テーマについてA4用紙3枚分論述、中間・期末レポートはA4用紙10枚~20枚の小論文作成、筆記試験は何も見ずに論述、発表は30分~1時間…。
加えて、私が所属する学科は入学1学期目から修士論文を作成しなければなりません。
昼12時から課題を始めても終わるのは夜中4時、それが1カ月間毎日続きました😱
ですが、一生懸命取り組んだおかげでいい成績をゲットでき、次学期も奨学金対象者になったので学費が半分になりました🙌
身体的にもメンタル的にもかなりきつかったですが、頑張った分結果がついてきてくれると頑張った甲斐があったなぁと思います☺️
授業の雰囲気
私の同期は珍しく韓国人学生がおらず、8割程度が中国国籍の学生で、残り2割がベトナム・トルコ・インドネシア・マレーシア・タイ・ラオス・日本国籍の学生です。
どうしても中国人学生同士で固まってしまうようで、教室には韓国語ではなく中国語が飛び交っています😅
講義形式の授業は少なく、「これについてどう思う?」と教授が投げかけた質問に対して自分の意見を述べていくスタイルが多い印象です😀
ここでの積極性が成績に繋がるので、どんどん手を挙げて話していきましょう!!
そして、どの科目も最低1回は発表があります。
特に教材論は毎週テーマに沿った論文を探し、その内容を要約して10分以内で発表という形でした。
教授によってはかなり細かく指摘されることもあり、一言発表して指摘、一言発表して指摘…ということもあります😅
その甲斐あってか、発表スキルが磨かれて発表に対する恐怖は消えました!!
発表はパワーポイント(PPT)を使うことがほとんどなので、これから大学院進学を目指す方は韓国語での資料作成に慣れておくと良いかもしれません🙆♀️
また英語の論文に触れることもあるので、英語の勉強も必須です。
韓国語教育学研究での発表で作成したPPTの一部を紹介します💁♀️
作成するときは文字ばかりにならないよう気を付けています⚠️
どうしても文字だけになってしまう場合は、キーワードだけを書いて説明は口頭でするようにしています😀
文字だけの資料だと発表を聞く側も大変なので、グラフや写真等の視覚資料も必須です!
韓国語教員資格を取得する方法
大きく2つありますが、それぞれメリット・デメリットが存在します。
①大学または大学院に進学して「外国語としての韓国語教育」を専攻し、資格取得に必要な単位を満たす
【メリット】1分野(科目)につき3時間×15週にわたって授業があるので、かなりコアな内容まで学べる。別途資格取得のためのテスト(韓国語教育能力試験)を受ける必要がない。
【デメリット】レポート作成や定期試験などの課題が多い。資格取得まで2年~4年かかり、費用もかさむ(私立の場合、年間1,000万₩×2年 or 4年+韓国での生活費)。
②韓国語教員養成課程を受講し、修了後に韓国語教育能力試験を受ける
【メリット】1カ月~半年で韓国語教育に関する基本的な知識を得ることができ、実際に指導案作成や授業参観、模擬授業、外国人生徒に授業をするなど、教育内容が豊富。授業料も約80万₩~170万₩+韓国での生活費。日本からオンラインで受講できる大学もある(延世大学など)。
【デメリット】1分野あたりの授業時間が少なく、あまり理解できていないまま次の分野を学ぶことになるので知識が定着しづらい。またこの課程を修了しても韓国語教育能力試験に合格しなければ資格は得られない。
また、韓国語教員資格は上から1級・2級・3級となっていて、①の場合は2級または3級、②の場合は3級を取得できます。
しかし、3級取得後に2級を取得するとなるとかなり壁が高いです😱
「国語基本法施行令」第13条(국어기본법시행령 (law.go.kr))によると、「韓国語教員3級の資格を取得後に所定の教育機関または団体で5年以上かつ合計2,000時間以上韓国語教育の経歴がある者」に2級を付与する、とあります。
もし少しでも上の級数を目指すのであれば、大学・大学院で深く学び2級を取得する方がある意味近道なのかも知れません🤔
今後韓国語教育の世界でキャリアを積んでいきたい!!と思う方は、時間や経済的な負担が大きくても、より深く学べる大学・大学院に進学することをお勧めします✨
大学院進学を目指す方へ
大学卒業後、編入するのか院に進学するのか悩まれている方もいらっしゃると思います。
現在いる同期のなかには「大学院に入れば長期間韓国に滞在できるから、勉強はあまり好きではないけど来た」という学生もいますが、大学院はその専攻に対する熱がないとかなり大変です。
課題・発表・論文に追われる毎日は、楽しくもあり心身が削られもします。
しかし、授業内で得た知識を実際に授業に活用し、生徒さんを良い方向に導けたときは「やっててよかった!!」と思えますし、もっと頑張ろうと思えます☺️
その専攻についての知識をもっと深めたい方、研究したい方は是非大学院に志願してみてはいかがでしょうか?
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