【日本就職者インタビュー】うそくさん / 通信業界

名前
うそくさん

所属
成均館大学 政治外交学部
新入学(在外国民) 2025年2月卒業

内定業界
通信(就職)、人材、小売、コンビニ
※全て総合職

 

韓国ではなく日本での就職を選んだ理由を教えてください。

僕は実は韓国就職を希望していました。日本で小中高を卒業したとはいえ国籍も韓国ですし、両親を除く血縁は全員韓国で暮らしています。
なので下記2つの理由によって日本就職へとシフトした感じですね。
・韓国のスペック採用の難易度が高すぎる

・日本の研修制度 / 福利厚生 / 年俸の上昇率 / 新卒カードの存在
僕の場合は「大企業に入ってバリバリ稼ぎたい」という目標があったのですが、韓国で大企業となると[inソウルの有名大学卒以上の学歴]&[大学評定満点レベル]&[TOEIC950以上]&[大企業での実務経験6ヵ月以上]&[ビジコンなどの入賞経験]は最低でも揃っていないといけません。日本のポテンシャル重視の採用制度を詳しく知った時は、「この道しかない」と思いましたね。

就活開始から終了までのスケジュールを教えてください。

■2023年
2月初旬 マイナビ登録(情報収集)、情報収集の基盤作り:手探り状態で開始

2月中旬 漠然と興味のある業界にES提出

2月下旬 KORECの日本就活スタディ

3月末 1社目(たばこ業界)の最終面接 / 同時進行で5社の面接

4月 WEBテスト、説明会、面接 / 定が1つもない状態

5月 1日2~3社の面接をこなす

5月末 初内定

6月初旬 コンビニエンスストア業界内定

6月末 人材業界内定
6月末 卒業出来ない事が発覚:内定を全て辞退

 

■2024年
2月上旬 再度就活を開始
2月下旬 ES提出開始
3月上旬 韓国国内のインターン企業と、日本通信企業との共同プロジェクトにアサイン
4月中旬 韓国でスタディを作り、複数企業の面接をこなす
5月中旬 日本通信企業との共同プロジェクトを通じて内定:即日で内定受諾

 日本就活に関する情報は、どのように探しましたか?利用していたプラットフォームやサイトなどがあれば、教えてください。

・KORECオンライン
・マイナビ(情報収集)

・キャリタス(選考のフローや面接内容)
・各企業の新卒採用ページ

インターンシップには参加しましたか?

日本企業のインターンシップには参加していません。これが自身の就活の中で最も後悔しているポイントでもあります。

その代わりに韓国国内でベンチャー企業2社で長期インターンを続けていました(計3年弱)。なので業務能力関連のPRはこのインターンを通じて作成していました。

インターンシップに参加するメリット・デメリットで思いつくものがあれば、教えてください。

メリットしかないと思います。それこそ一部大手企業だとインターン型の選考で採用枠の多くが埋まってしまうケースもあります。

「自分はインターン参加しなくても、面接で挽回できる」という謎の自身があったのですが、誤った認識であった事を痛感する事となりました。

本選考では何社ほどエントリーしましたか?

2年で60社エントリーしました。落ちまくりましたね(笑)

個人的には、多くエントリーした方がいいと思います。

就活力は経験値として高まっていきますし、「もうあと○企業しか残っていない…!」という焦りもかなり緩和されます。

エントリー数=来月 / 再来月の自分のメンタルを支える数字」と捉えていただきたいです。

就活の軸を教えてください。

大きく2つでした。
・自身の希望する生活水準を長期的に満たし続けられる事
・社会の地盤となる仕事である事

生活水準に関しては、ベンチャーの方が新卒のお給料はかなり良いのですが「伸びしろ」を注視して大企業を選んでいました。

特に大企業の場合は[家賃補助]の割合によっては、ぱっと見の給与水準よりも余裕のある社会人生活を送れる可能性が高いです。

まとめると、「安定的にお金を沢山稼ぎながら、やりたい仕事がしたい」といったものです(笑)

日本就職ならこれが実現できると信じていました。

ガクチカで使っていたエピソードを教えてください。

僕は大学に約10年在籍していまして(笑)本当に経験だけは多くて題材に困らなかったです。

シンガーソングライターとして音楽活動をしたり、長期インターンで精力的に仕事をしたり、韓国での陸軍生活で心身を鍛え上げたり、オーストラリアでサーフィンに明け暮れたり(波に飲まれて死にかけたり)、日本語話せる事を信じてもらえない程に韓国語がネイティブになったり、討論会サークル、数えきれない数のアルバイト、韓国のAIチャットボット開発企業での長期インターン、学科のチームマネジメント、約20㎏のダイエット…などなど、もう「お前は何者なんだ」って感じですよね。

ただ、エピソードの引き出しが多い分、今の自分らしさを伝えられるエピソードの選定には悩みました。

今振り返ってみて思うのは、韓国就活では上手くいった事に / 日本就活では上手くいかなかった事にフォーカスをしていました。

成功体験よりは挫折経験や努力課程の方が、その人の性格や価値観が現れますよね。日本就活では「私はこんな事をしました」ではなく「私はこんな人なんです」を伝える事が目標なので、コツとして念頭に置いておくことをオススメします👍


👆ライブ活動


👆トレーニング記録

エントリーシートを書く際に気をつけていたことやTipsを教えてください。

学科がとにかくレポートの提出が多かったので(多いときは1学期で50枚以上も作成しました)、論理的な文章の作成力には自信がありました。

ただ、その中でも気を付けていた事は「分かりやすさ」と「印象深いワードチョイス」です。

小難しい文章って読みたくないですよね(笑)

なので「この学生は難しい事を工夫して分かりやすく伝えているなぁ」と感じてもらえるよう、出来るだけ簡潔で洗練された文章の作成を心がけました。

ワードチョイスに関しては「私は推進力には自信があります」という文章でなく「私は組織を面で押すマネジメントが出来ます」という様な、印象に残りそうな表現を心がけました。

これが自分だけの小さな差別化ポイントでした。

ちなみにこのような印象的なESを作成した際、1次面接で必ずと言っていい程「組織を面で押すマネジメント」に関して質問を受けます。このような「事前に予測 / 準備できる質問」をESに散りばめておくと、面接も緊張しづらいのでオススメです。

就活時に所持していた英語資格はありますか?

ないです。

就活時に所持していた韓国語資格はありますか?

 ないです。(日本語資格も提出していません)

面接対策はどのようにしましたか?

イメトレを沢山しました。

思い浮かべていたのは「怖くて知的で性格の悪い面接官」です。ペルソナは俳優の遠藤憲一さん(不機嫌)に近かった気がします。

何を回答しても深掘りに次ぐ深掘りで逃がしてくれない圧迫面接を想像して、1人2役のイメトレを繰り返していました。

ただ、実際の面接で怖い面接官の方は殆どいらっしゃらなかったので、面接を受けだした当初はギャップに少し戸惑っていましたね。

面接でよく聞かれた質問があれば、教えてください。

1~3次面接のどこかで、志望動機は100%聞かれます

あとはとにかく性格や価値観 / それに基づく思考回路に関する質問ばかりでした。

WEBテスト対策はどのようにしましたか?

僕はSPIや玉手箱の参考書を買ってはみたのですが、殆ど見ていませんでした。(60企業受けていたので時間的余裕が無かったです)

問題はそのまま出るケースもあるので、就活終盤のウェブテストでは回答を覚えている問題に出くわす事も多かったです。

最終的に、内定先の会社に就職しようと思った理由を教えてください。

先輩社員の仕事の仕方、そしてその人間関係が決め手でした

「大企業=スピード感が劣る」という認識を打ち壊す業務スピードを目の当たりにして、「ここで頑張りたい」と強く感じました。

僕の場合はインターン企業のお陰で入社企業の先輩方のお仕事を間近で見れたので、この経験が強烈な志望動機になりました。

あと、ITインフラは今の時代必要不可欠な存在なので「必要とされる仕事」という基準にもバッチリ該当していましたね。

海外大学生であるがゆえの日本就活での苦労などはありましたか?

航空券購入の経済的負担が大きかったです。

殆どの企業は最終面接までオンラインで着地するケースが多いのですが、僕は対面の方が話しやすかったので進んで日本に出向いていました。
対面非対面で選考に大きな影響はないので、オンラインで最終面接まで進んでしまってもいいと思います。

就活のモチベーションはどのように維持しましたか?

就活仲間と近況を報告する事で、やる気を維持していました。就活仲間は絶対に居た方がいいです

韓国正規留学の日本就職での活かし方はありますか?

韓国の大学生活は文系であってもかなりしんどいので、これを乗り切った自分への信頼度が礎になります。

ティンプルなどを通じて思考力や伝達力は嫌でも育つので、自己分析と企業分析が出来ていれば一貫性がブレる事は殆どありませんでした。

大学の発表後の「네… 발표 잘 들었습니다. 바료자분께서 말씀 해주신 PPT *장에…」みたいな流れで始まる地獄のQ&Aに比べれば、面接でさえ十分乗り越えられる緊張感です。

「緊張状態での思考」に慣れておける点は、韓国に留学した学生の最大の武器ですね。

韓国で大学に通いながら日本就職を成功させるためのTipsを教えてください。

情報を収集できる状況に身を置きましょう

それこそ僕は良い就活仲間に恵まれたのですが、韓国に居ると「当然知っているでしょ」レベルの情報もなかなかGET出来ません。
日本就職を目指す学生と仲良くなって、インプット経路を増やしてメンタルを支え合いましょう。

将来のビジョンを教えてください。

まず目先の目標はとっても単純で、年収1,000万です。

出来るだけ早くこの目標を達成した後は、人事領域へキャリアチェンジしたいと考えています。

自分に対する信頼感 / 沢山の経験値を獲得して、人の幸せを思いっきり悩む仕事がしたいと考えています。

本格的な就活開始前にしておくべきことがあれば、教えてください。

日韓共通して、アルバイトがなかなか出来なかったり、突然の航空券代が発生したりと何かとお金がかかります。ある程度の金銭的余裕を確保しておきましょう。
あとは就活仲間を作ってください。1人でやっていては、自分が何を見落としているのかすら気が付く事が出来ません。

最後に、日本就職を目指す皆さんに一言お願いします!

大学の卒業要件をちゃんと確認しましょう(笑)

僕の様な悲しい人間がこれ以上生まれない事を願います。

 

あとはとにかく「ワクワクするかどうか」を基準にしてほしいです。

専攻科目がなんであれ、どんな業界でも挑戦できるのが日本就活です。

思考が躓いたときは「ワクワクするかどうか」を基準に、貴方だけの心に決めた企業を見つけてみてください。

📸ウソクさんInstagram:@roy._.246
🕊ウソクさんTwitter:@ast_0326

記事作成者:おうちコリア留学兼KORECスタッフ トモミ(Twitter: @n_tomomiii)🐨⚾


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