【ユジャさん】慶熙大学　メディア学部（新入学 / 在外国民）

私は在外国民であったにかかわらず、韓国語が話せない事が昔からコンプレックスでした。なので高校卒業後はすぐに、韓国語を学ぶために韓国外国語大学の語学堂に１年(2~5級)通うことにしました。実際に韓国で生活していく中で、韓国の大学に進学したい気持ちがだんだん強まっていったのを覚えています。

当時は将来の夢が決まっていた訳ではないんですが、韓国の大学には「日本には存在しない学部もある」などの情報を知っていく中で、進学の意思が固まっていきました。

🏫2021年3月末：高校卒業してすぐに韓国へ

🗣~2022年2月：外国語大学語学堂

💻2021年5月：延世大学に秋学期入学で出願

🌸2021年9月：翌年春入学用に書類準備をスタート

漢陽、成均館、慶熙大学の3校を出願しました。

当時はTOPIKを持っていなかったのでTOPIK無しでも出願可能な大学を選びました。ただしTOPIK無しでの受験は合格率に影響すると思うので、あまりオススメはしません。

外大の語学堂に通っていた頃から認識していた最も身近な大学でもありますし、キャンパスの美しさも決め手でした。

面接では3つほど質問がありました。まず１つ目は「どうして韓国に来ようと思ったのか＆入学して何を学びたいのか」、２つ目は「その中でどうして慶熙大学を選んだのか」というものです。

そして３つ目の質問は「日韓の中立的な人物として、どちらの立場にいる方が幸せだと考えていますか？」というものでした。恐らく志願者のバックグラウンドに合わせて、面接官が最後の質問を決定していたようです。当時は韓国に来てまだ5カ月でしたので、その場で反射的に韓国語で文章を構成する事が本当に難しかったです。正直かなり焦りました（笑）

私は在外国民なので、キョンヒ大学では韓国語を学ぶ教養科目は受講できません。ただ、運よく教授や周りの生徒が優しくしてくれる雰囲気の講義ばかりなので、今のところは特別辛い事は無いです。

キョンヒ大学はマンモス校なので、学生も多ければ人種も様々で、言語的な部分で困っている人を助ける事に学生たちが抵抗が少ないような気がします。教授も学生も友好的に助けてくれますし、事前にメールをすることで、教授が質問の時間を割いてくれる事もあります。

正直なところ学科の講義は、録音して家で聞き直さないと完全に理解は出来ないレベルです。講義を聞いて理解しながら同時にキーボードを素早く叩き続ける韓国人学生を見ると、「怖いなぁ」って思います（笑）あのレベルになるには、私はもう少し時間がかかりそうです。

はい、大学入学までは韓国系ファッションサイトでアルバイトをしていて、今は飲食店で働いています。バイトの規則などは日本に比べるとかなり楽なのですが、ぼーっとしているときは韓国語が聞き取れない事もあるので、常にアンテナを張り巡らせて頑張って働いています。

はい、外国語大学で語学堂に通っていた頃は寮で生活していました。初めのルームメイトは台湾人で、特にストレス無く過ごせていたのですが、その後に日本人のルームメイトになったときに窮屈さを感じてしまい１人暮らしを始める事にしました。「むしろ言語が通じないからこその気楽さ」というものを始めて感じたような気がします（笑）それに寮では自炊が出来なかったので、出費もかさみますしね。

語学留学と正規留学は全く別物なので、漠然と「韓国の大学に通いたい」ではなく「これを学びたい」であったり「韓国語を話せるようになりたい」など、核となる目標がある事が大切だと思います。

実際にそこまで明確な目標を持っていた訳ではないのですが（笑）それでも大学生活に食らいついていくガッツは重要だと考えています。

実際に韓国に来てから「何かを知りたいと思えることが増えた」＋「勉強に対する拒否感がかなり薄まった」など、日本では感じられない変化もありました。分からない事が多すぎるので、何でも調べて勉強したいと思えるようになりました。

また、特に在日同胞の方たちは、自分の中でアイデンティティに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。日本からは見えない韓国を知る事で、自分を見つめ直す機会を得る事が出来ます。是非「韓国への進学」という進路も考えてみてはどうでしょうか。