【ゆうほうさん】漢陽大学スポーツ産業学科（編入学）

名前

ゆうほうさん

大学

延世大学　グローバル人材学部　国際通商専攻　16.5学番(新入学)

漢陽大学　スポーツ産業学科　(編入学)

出身
鹿児島県

韓国正規留学のきっかけを教えてください。

特にこれといって明確な理由がある訳ではないのですが、兄と姉が韓国の大学に進学していたので「韓国への進学」というものを幼い頃から身近に感じていました。地元でも定期的に日韓の交流会が開催されていて、小学生の頃に韓国の姉妹校を通してホームステイなどの経験をしたこともあります。両親も韓国の方との交流が深く、大田(テジョン)市の市長さんとの繋がりもありました。明確な動機があったというよりは、韓国への進学に抵抗が無かったというのが理由になるかと思います。

入学までのスケジュールを教えてください。

高校卒業してすぐに渡韓し、延世大学の語学堂に通い始めました。約1年半通ったのですが、その間に着々と準備を始めていました。語学堂の先生から推薦書なども書いていただきました。

出願時の韓国語レベルについて教えてください

TOPIK4級くらいで、日常会話は苦労しないレベルでした。

何校出願しましたか？

延世大学一本です。語学堂からエスカレーターで入学しました。

当時はグローバル人材学部が出来たてで、延世大学も学生を多く募集したがっている時期でした。なので基本的には書類に不備が無い場合は合格という雰囲気でしたね。学部自体もかなり手探りな印象を受けました。

自己紹介書を書く際に気をつけていたことやTIPSがあれば教えてください。

大学の方も全ての学生の自己紹介書を隅々まで読むわけではないと考えていたので、導入部で「読みたい」と思わせる書き方を意識しました。あとは合法的な範囲で話を盛り盛りにすることですかね（笑）

実際に延世大学に通ってみていかがでしたか？

まず、延世大学は本当にネームバリューが強いという印象を受けました。美しいキャンパスはかなり広大で、移動教室が大変でしたね（笑）

優秀な学生が非常に多く、勉強についていく事が容易ではありませんでした。当時は英語の教材を活用して専攻分野を英語で学ぶ講義も多く、周囲の学生のレベルの高さに圧倒されましたね。英語圏の学生や、英語ネイティブの中国人学生がかなり多かったので、必死に講義に食らいつくしかありませんでした。

ズバリ延世大学の魅力とは？

僕は勉強面でかなり苦労をしていたのですが、それでも大学のイベントは最高に楽しかったことを覚えています。特に学祭の「아카라카」、そして事あるごとに対立するライバル高麗大学と対抗の「연고전」での思い出は一生モノですね。在学生であってもチケット争奪は熾烈でしたが、それだけの価値があるイベントだったと思います。

漢陽大学への編入の動機を教えてください。

エスカレーター式で新設の学部へ入ったこともあり、興味分野でない専攻分野の勉強を延世レベルで付いて行くことが大変でした。なのできちんと自身の興味分野を再分析し、将来の展望を実現すべく編入学を決定しました。

韓国国内での編入学は書類準備が大変で、学科によってかなり倍率格差がありました。僕の志願したスポーツ産業学科はそこまで倍率が高くなかったので不安は特に無かったのですが、編入テストが日本語で実施されていて驚いたことを覚えています。

サークル活動はされていましたか？

僕は延世大学で野球サークルに所属していました。OB戦でMVPを取ったことは今でも鮮明に覚えています。MVPを取った選手には野球グッズ(グローブやバッグなど)を貰えるので、かなり嬉しかったですね。お気に入りのバットをサークルの経費で買って、日本への帰国直前の試合で折ってしまったりと、今思い返してみると結構やりたい放題でした（笑）

ただ、韓国人の友達が出来たので、本当に所属していてよかったなと思います。講義だけでは現地の学生と仲良くなる機会はなかなか得られませんからね。

アルバイトはされていましたか？

天丼屋さんでアルバイトをしていました。既にそこで働いていた姉に誘われて働き始めました。日本語を話すスタッフが多かった事や、厨房スタッフだった事もあり、特に働いていて大変だった経験はありませんでした。

僕の働いていた天丼屋さんはまかないが本当に美味しかったのですが、甘じょっぱいタレはあまりにも美味しいので「麻薬ソース」と呼ばれていました（笑）

日本での就活はどうでしたか？

実は僕は特に就活はしていないんです。漢陽大学のスポーツ産業学科を卒業してからは、日本で球団関係のお仕事に就く準備をしつつ韓国でもう少し過ごす予定でした。ただ当時親族の経営している会社から「人手が足りないので手伝ってほしい」とお願いされ、日本で働き始めたのですが、そのまま世間はコロナ禍に…。韓国へ戻るタイミングを完全に見失ってしまい、そのまま日本に腰を落ち着けました。

留学前にしておいた方が良かったことは何ですか？

事前にSNSで現地に留学している学生とコンタクトを取る事だと思います。僕はSNSを活用する事も無く高校卒業と同時に韓国へやってきたのですが、韓国語も話せないし友達もいなかったので、語学堂の始まるまでの約2週間は家に引きこもるしかありませんでした（笑）分からない事が多くても友達がいれば支えになりますし、トラブルが発生しても問題解決の糸口を探すことが出来ます。今でも現地の学生と知り合った状態で韓国に来ていたら、きっともっと楽しかっただろうなと思います。

韓国語を伸ばすコツは何でしょうか？

おそらく、現地で恋愛をする事じゃないでしょうか（笑）僕は韓国人女性と恋愛を始めてから、韓国語がグングン伸びた気がします。

お家にいるときは韓国ドラマを「日本語字幕」➡「韓国語字幕」という順番で見て、分からない部分は巻き戻すという勉強をしていました。聞き取りの能力が伸びる事もそうですが、習った韓国語が実際に出て来るので、実践前のワンクッションとして非常にお気に入りの勉強法でした。

韓国留学を目指す人たちに一言お願いします！

韓国での生活は本当に楽しいので、来たばかりの頃は楽しすぎて全然勉強しないかもしれません（笑）ただ基礎をとにかく固める事が大切なので、実際に韓国生活に興奮冷めやらぬ状態であっても、基礎力の確立は徹底しましょう。基盤があるかないかで、その後の吸収力も変わってきますからね。初めは全員がビギナーです。苦手意識があっても恥ずかしがらず、とにかく沢山話しましょう。トライし続ける事が、現地での生活を楽しむ唯一の突破口だと思います。

今でも僕は韓国へ進学したことを後悔していませんし、本当に良い思い出や繋がりが沢山出来ました。韓国のグローバルな環境で出会った多くの友人のお陰で、実際に地球の裏側のブラジルまで遊びに行く事も出来ました（笑）友人とレンタカーをして釜山旅行にも行きました。世界中から集まった様々なバックグラウンドを持った友人との繋がりや思い出は、一生の財産になります。

恐らく韓国への進学が親元を離れる初めての経験になる学生さんも多いと思います。韓国での自由な暮らしを思いっきり楽しんで、沢山の友人と沢山の思い出を作りましょう！