【語学堂体験記】元語学堂生がその生活を紹介します✨📝

皆さんこんにちは、おうちコリア留学スタッフです🌸

 

突然ですが、皆さんは「語学堂」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 

中には聞いたことはあるけど詳しくは知らない方や、あるいは夏休み中短期で行ったことがあるという方もいらっしゃるかと思います。

また、最近はカウンセリングで「学部入学前に語学堂に行く必要はありますか?」といった質問を頻繁にお受けします。

 

実は、私は現在東国大学(一般大学院)に在籍中ですが、過去にここの語学堂で韓国語を勉強していた経験があります📝

現在の私の韓国語力はすべてここで培われたといっても過言ではありません!!

そこで今回は、語学堂での生活や行事について紹介したいと思います!

語学堂って?

皆さんがよく耳にする語学堂とは「主に外国人がコミュニケーションを取るための韓国語を学ぶ専門教育機関」で、韓国の各大学内に存在しています。

「語学堂」は通称のようなもので、「韓国語学堂(延世大学)」、「韓国語文化教育院(韓国外大)」、「韓国語教育院(東国大学)」など学校によって名称は様々です🏫

世界各国から韓国語を学びに学生が集い、東国大学の場合は現在900名近くの学生が学んでいます😮!

大学によっては正規課程以外にも、短期課程・オンライン課程・研究班・通翻訳課程・講師養成課程などがありますが、今回は正規課程を中心に詳しい内容を紹介していこうと思います💁‍♀️

 

①学期の構成

春/夏/秋/冬の4学期制で、1学期あたり1日4時間 × 5日 × 10週(計200時間)で構成されています。

学期ごとに申請が可能なので、自分のタイミングに合わせて通い始めることが可能です!
※開講日は大学によって異なります※

学期と学期の間には2週間程度の休みがあるので、その時に日本に一時帰国🛫したり、韓国国内旅行🚝をしたりと自由に過ごします✨

 

②レベル

各大学独自のレベル分けテスト(筆記&面接)で、入門の1級~上級の6級に分けられます。

筆記試験では時間内にどれだけ問題を正確に解けるか、面接では韓国語を学ぶ理由や留学のきっかけ、留学中に何をしたいか、韓国文化について知っていることはあるかを聞かれました。

1級:生活に必要な基礎的な意思疎通が可能

2級:公共機関での簡単な意思疎通が可能

3級:日常生活で困らない程度の意思疎通が可能

4級:社会的な内容や簡単な業務に関連する意思疎通が可能

5級:社会全般についてや、学業・業務に関連する意思疎通が可能

6級:専門的、学術的な領域でも比較的流暢に意思疎通が可能

TOPIK公式HP参照)

 

③学費

ソウルでは1学期あたり平均180万ウォン程度、地方大学の場合が平均140万ウォン程度になっています💰

中には語学堂内で奨学金がもらえる大学もあります!

また、現在在籍している大学から交換留学生として語学堂に通う場合、語学堂費が割引になることもあるようです😶

もし交換留学を検討されている方は在籍中の大学に問い合わせをしてみるといいかと思います😊

 

④教材

大学独自の教材を使用しており、一部の大学では電子書籍が登場し始めています💻

基本的には「話す・聞く・読む・書く」の4技能が1冊になっていますが、延世大学のように「話す・書く」で1冊、「聞く・読む」で1冊というように分かれているところもあります☝️

教材は一般の本屋さんではなく、大学内の本屋さんで取り扱っていることが多いです📚

 

授業の雰囲気

授業はすべて韓国語で行われます!

そう言われるとすごく不安になるかと思いますがご安心ください!

語学堂の先生たちは、現状習ったところまでの文法のみを使って話してくれます✨

もちろん初めは韓国語で授業を聞くという環境に慣れていないこともあり、ついていくのに必死だと思いますが、環境に慣れてくるとだんだん先生の言葉が入ってくると思います!

 

教室は「コの字型」になっていて、学生同士の顔がよく見えるつくりになっています🏫

先生の問いかけから授業が始まり、その日習う内容に進んでいきます👩‍🏫

会話をかなり重視しているので、先生から学生への問いかけはもちろん、学生同士で「~はどうだった?」というような問いかけもあります✨

授業のスピードはだいたい2日で1課を進めるぐらいなので、早すぎず遅すぎずなスピードかと思います!

 

15名程度で1クラスが構成されますが、国籍・年齢・目的は様々です🌏

例えば、

・高校卒業後、大学に入るために韓国語を学ぶ学生

・大学の交換留学で来た学生

・社会人経験を経て、韓国語を本格的に学びたくて来た学生

・大学(院)準備のために1学期だけ通う学生

・単に趣味で韓国語と韓国文化に触れたくて来た学生

などなど、多種多様です😊

授業中は「〇〇さんの故郷ではどう?」といったように、韓国文化と自国の文化を比較したりもするので、その時に世界各国の文化をその国出身の学生から聞けるので、国際的な文化交流の場にもなります✨

 

評価(成績)

①日々の宿題

その日習った内容を定着させるためのワークがメインです。

高級クラスに行くと、A4用紙1.5枚ぐらいの文章を要約する宿題もあります!

この時のテーマは「オンライン上での対人関係について」💻

②発表

この発表にはかっちりした発表に加え、授業内での発言も含まれます!

かっちりした発表は各級最低1回あり、中級では2回程度、高級では4回程度行われます。

初中級では観光地の紹介や簡単な感想文の発表(10分程度)、高級ではニュース記事の要約や自分の関心事について調査し発表(30~40分程度)します🔎

この時原稿を見ると減点になってしまうので、原稿を覚えるのに必死でした😂

 

かっちりした発表だけでなく、劇の発表もあります🎭

これは4級の時、韓国の童話「선녀와 나무(仙女と木こり)」で木こり役をした時です🌳

 

③レポート

これは6級の時ですが、東国大学の語学堂では6級修了の条件が「自分が関心を持っている内容についてA4用紙10ページ程度のレポートを提出&発表」でした。

テーマは「朝鮮通信使が日韓関係に及ぼした影響の分析」です。

日本の大学で歴史専攻だったこともあり、日韓両方に関係する歴史として朝鮮通信使をテーマにしました📝

④テスト

テストの中でも、①単語テスト、②作文テスト、③定期テストがありました。

単語テストは各課に入る前に予習として行い、作文のテストは学期に2回程度テーマに沿って作文します📝

定期テストは中間・期末の2回で、「聞く・読む・書く」は筆記、「話す」は先生と1対1または同じクラスの学生と1対1で行いました。

私は特に「話す」テストが本当に苦手だったので毎回結構対策して臨みましたが、なかなか点数は上がらず悔しかったのを今でも覚えています。

【出題例】

・単語テスト
「경고하다」を使って、単語の意味を明確に表現できる文章を作りなさい。

 

・作文テスト
SNSのメリット・デメリットについて700字で書きなさい。

 

・会話テスト
中級:釜山に旅行に来ました。レンタカー・公共交通機関のどちらで移動するか友達と相談して決めなさい。
上級:ニュース記事を読んで、自分の意見を3分以内で述べなさい。

①日々の宿題~④テスト+出席率を総合的に判断して、成績が決まります💯

⚠️一定以上の成績が取れない場合は留年になってしまうので注意です⚠️

 

行事

語学堂では各学期に1回、文化体験というものがあります!私が実際に行ったのはこちら💁‍♀️

3級:京畿道・龍仁市にあるEVER LAND🎢

4級:国立中央博物館でハンコ作り体験🎨

5級:自然体験教室(芋堀り🥔、魚つかみ🐟、キャンプファイヤー🔥等)

6級:大学路で演劇鑑賞🎭

5級、6級の時はこれに加えてキムチ作りのボランティアや美術館探訪などの課外授業もあり、語学だけでなくて文化や芸術も学べる点が語学堂の特徴ともいえます☝️

(↓ 国立現代美術館での私)

メリット&デメリット

では、実際に通った時のメリットとデメリットはどうなっているでしょうか?

【メリット】

韓国語力が爆上がり(もちろん勉強をしっかりする必要はあります)

・1クラスに様々な国の学生が集まるので国際交流ができる

・言語だけじゃなくて文化・芸術も学べる

・学部ほど課題は多くないので負荷が少ない

 

【デメリット】

韓国人とは出会えない

・学校行事やサークルへの参加が制限されることがある

韓国語力に関していうと、授業内容をしっかりと予習・復習し、課題にも全力で取り組めば能力は上がる一方です!!

私も会話と聞き取りがほぼできなかった状態で語学堂の3級に入りましたが、6級修了後は特に対策をせずともTOPIK6級に一発合格するぐらいの韓国語力が身に付きました。

他の語学堂で1級から通っている友達(現在3級)も、今となってはかなりスラスラ話せています✨

また、語学堂に通っていた時に韓国の生活に慣れたので、今同じ場所で大学院生活を送ることに不安がほぼありません。

日本ではない場所で生活することに慣れていない場合、現地の生活+大学生活に慣れないといけないので、かなり精神的な不安が大きいのではないかと思います。

 

デメリットとして、基本的に外国人留学生が韓国語を学ぶ場所なので、韓国人は先生しかいません。韓国人と交流を持つためには日韓の交流会やサークルに積極的に参加する必要があります。

しかし、一部大学では語学堂生はサークルに参加できないことがあったり、学祭でも語学堂生が入れないエリア(ステージ前方等)があるなど制限もあります😭

 

以上を踏まえたうえで、私の個人的な意見をお伝えするならば「韓国語に自信がない、韓国語を極めたい、韓国の生活に慣れていないなら通うことをおすすめ」します😊

やはり韓国語力を上げるには語学堂での環境が最適だと感じましたし、聞き取れなかった・話せなかったのに半年経つ頃には辞書なしで理解できるようになっていて、今や大学院に通えるレベルにまで成長しました。

ただ、何もわからない状態で行くよりは、日本で簡単な単語や表現などを勉強した上で語学堂に行ったほうがより楽しいかなと思います😊

 

さいごに

ここまで語学堂での生活について紹介してきましたが、いかがでしたか😊?

今回紹介したのはあくまでも東国大学での場合になりますので、他の大学の語学堂とは少し違いがあるかも知れませんが、参考程度に見ていただければと思います🙆‍♀️

 

また弊社では語学堂サポート(国民大学のみ)も行っておりますので、気になる方はこちらの記事をご参照ください💁‍♀️

語学堂サポート

 

語学堂に関する記事はこちらから💁‍♀️

全州留学レポート!地方語学堂に通うってどんな感じ?

 

延世大学の語学堂で、推薦書を書いてもらう方法!

 

TOPIKがなくても、語学堂の修了証で出願可能な大学紹介します!

 

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